矯正装置ってどうやって歯並びを直すの?
歯並びや噛み合わせが悪い場合に行う代表的な歯科治療法が「歯科矯正」です。
歯列矯正は時間をかけて歯並びや噛み合わせを改善する治療法ですが、
「矯正装置をつけるだけで、どうやって歯並びを直すのか?」
と不思議に思ったことがありませんか?そんな歯が動くメカニズムについて紹介します。
歯科矯正は体の仕組みを利用しています!
私達の身体をつくる細胞は、新しい細胞と古い細胞が常に入れ替わっており、これを「新陳代謝」と言います。
「新陳代謝」によって髪や爪が伸びたり、日焼けの皮が剥けたりします。
「新陳代謝」は体全体で常に起こっており、歯を支える周りの骨も知らないうちに新しい骨と古い骨が置き換わっています。
矯正装置のメカニズム
歯は直接顎の骨にくっついているわけではありません。
歯と顎の骨の間には「歯根膜」と呼ばれる血行に富んだ柔らかくて薄い組織があります。
「歯根膜」は歯に力が加えられると少しだけ縮んだり伸びたりする性質があります。
歯に加わった力が直接骨に伝わらないように「バネ」のような役割をします。
また歯根膜はバネとしての役割だけではなく、歯を支える骨の新陳代謝の中心的な役割もします。
歯を支える骨の新陳代謝は、歯根膜が圧迫されているところでは骨が吸収され、歯根膜が引き伸ばされているところでは骨が新しく作られていく性質があります。
このメカニズムを利用して、矯正装置で歯に力を加え歯を動かしているというわけです。
また歯根膜で新陳代謝を起こしていると、痛みを感じることがあります。
歯にかかる力が強いほど歯が動くのが早いわけではありませんが、力が強いほど痛みが増します。歯を動かすのには“ちょうどいい力加減”がポイントです。
インビザラインは歯にかかる力が常にちょうどいい力加減なので歯はスピーディーに動くのに痛みをほとんど感じません。
矯正で痛みが心配な方はぜひインビザラインをご検討ください。
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この記事の監修者
- 港スワン歯科・矯正歯科 矯正医
- 梶 敬太(カジ ケイタ)